マラソンっていうのは、どんなに速い人でもゴールするのに2時間以上掛かる。
当然、マラソン中継もそれ以上の時間やるわけです。
ボクがいくらスポーツ好きといっても、正月以外はなかなか2時間以上の中継をテレビの前で見る時間を取るのはもったいないと思うわけですよ。
普段も明日の仕事のルートを考えながらとか、パソコンをいじりながらとかしてテレビを見ているんです。
ニュースもドラマも。それなのに急激な展開があるわけもないマラソンは見てしまうんですよね。
それは、ゴールの時の感動が欲しいからで、その瞬間、その感動を共有したいからなんですよ。
時間がもったいなければ、スポーツニュースで見ればいいじゃんと思うかもしれないけど、それじゃ感動がないんですよね。
わかりますか?このニュアンス。
2時間見たからこその感動。
それが、ドラマでもありました。
「女王の教室」
このラストシーンを見るために、全話を時間のある時にゆっくり見てよかった。
全話見たからこその感動。
これは、最高!
めちゃくちゃ面白かったです。ちょっと今までに無いくらいの感動がありました。
天海祐希 が演じる鬼教師「マヤ」と生徒達の戦いを描いたドラマですが、最初は「天海祐希 が出るから、ちょっと見てみようかなぁ」という程度の期待でしたが、ここまで面白くなるとは…思っていませんでした。
まず、生徒達がスゴイです。
あの演技力!神田和美さんを筆頭に、全ての生徒が「プロ」でしたよ。こんなオジサンがテレビにのめり込むくらい素晴らしい演技でした。
そして、ドラマの雰囲気がまた良い。BGMや全体的に緑がかった照明とか、マトリックスみたいな感じで不思議でおどろおどろしい雰囲気を盛り上げていましたね。マヤが登場するシーンも足から背中と映していって「おおーキタァ!」とドキドキして楽しかったです。
ドラマの中盤くらいから「あぁ~、これで途中からマヤが良い先生になったらツマンナイなぁ」と思っていましたが、最後まで鬼教師振りを貫き通してくれて良かった。神田さんが「先生は本当は良い先生なんじゃないですか?」という問いかけにもマヤらしいセリフで返すのも良かった。
そして最終回。
教頭からマヤが来てると聞いた生徒達が教室に集まり、マヤに今までの非礼や感謝の気持ちを言って、出て行こうとするマヤに全員で「仰げば尊し」を歌うシーンは本当に良かった。それを聞いて答えるマヤの「いつまで感傷に浸っているの?」といういつもと変わらないセリフも良かった。
ここで終わっても十分感動できたけれど、この後に最高のラストシーンが待っていました。
最後の最後で、神田さんが「先生、アロハ!」という言葉に初めて笑顔になるマヤ。
ラストシーンは最高の出来ですよ。
ボクが好きなドラマ「ウォーターボーイズ」「ドクターコトー」に続くドラマだと思っていましたが、ラストシーンだけで追い抜いちゃいましたね。最高のドラマでした。
なんだかもっともっと見たいけれど、終わってしまって残念です。
ぜひ続編が見たいです。
…いや、やっぱり見たくないか。
これはこれでいいのかも。
でもやっぱり見たいなぁ。
同じメンバーで、テレビでは放送しきれなかった分をアナザーストーリー的に映画とかで。
「踊る…」とか抜かせるんじゃ…?
ぜひ、やってもらいたいなぁ…。見てみたいなぁ。
マヤの過去も、ちょっと知りたいような…。
十分アナザーストーリー出来ますよねぇ。
いやぁ、とにかく本当に最高でした。
終わってしまって本当に残念!